以下の記事を読んだ。
・個人投資家に好まれていると見られがちなETFだが、実際には多くの機関投資家やヘッジファンドもETFに投資している。最近ではETFの空売りを機関投資家が行うようになっている。S&P500のETFであるSPIDERやNASDAQ100のETFの空売り残高は増加基調にある。まら小型株の ETFでも空売り残は増加している。債券のETFやREITのETFでは空売り残高が発行済み株数を上回る状態になっている。
(WSJ)(2005/08/31)(Mutual Funds)(732 words)(Rating:4)
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etfs (28.18) etf (23.01) ishares (13.59) pros (12.26) short-sell (10.62)
・韓国では90年代後半の金融危機で破綻に陥った銀行が、外国資本の手に落ちている。その中にはKorea Exchange Bankという銀行があり、同社はプライベート・エクイティファンドのローンスターに買収された。ローンスターは今年の秋にも株式を売却したい考えだが、魅力的な価格を提示する買い手を見つけることができるのか疑問視されている。シティーグループはすでに韓国に拠点を構えており、有力な海外金融機関がどの程度のコストを負担して参入するのか疑問視されている。韓国はアジアの中でも銀行業界にとっては魅力的な市場と見られている。同社は外国為替と貿易金融を中心に設立された銀行であり、そのため現在でも韓国の外国為替市場で大きなシェアを有している。同社の業務とマッチすると見られているのがHSBCである。しかしHSBCは今まで韓国の銀行を買収しようとして何度も入札で敗れており、高額な買収には慎重であると見られている。韓国国内の銀行も買収には関心を示すかもしれないものの、ローンスターが望む、100%現金での買収は難しいものと見られている。
(WSJ)(2005/08/31)(Heard in Asia)(1,061 words)(Rating:4)
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keb (33.03) private-equity (14.52) koram (13.82) korean (11.39) keb's (10.62)
・米国小売業界において、ハード・ディスカウンターという新しいタイプの店舗が急成長している。これは小売市場の2極分化を示している。富裕者向けや貧困層向けの小売店は好調なものの、中間層をターゲットにした小売企業は苦しんでいるのだ。ハードディスカウンターでは扱う食料品の種類は少なく、自社ブランドが多い。このアイデアはドイツで生まれであり、ドイツでウォルマートがあまりうまくいっていない原因とも見られている。米国ではSuperValuの子会社であるSave-A-Lotがハードディスカウンターの代表例である。普通のスーパーマーケットとは異なり、郊外よりも貧困者が多い都市中心部に積極的に出店している。コスト削減のために、品種を絞り込んだり、返品も行わない。内装にもあまりお金をかけない。しかし販売価格が安いので、顧客を集めることができるのだ。また都市中心部では所得層や犯罪などを懸念して、大手の小売店が出店しないことも好影響を与えている。
(WSJ)(2005/08/30)(etc)(2,195 words)(Rating:4)
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moran (23.49) grocers (20.80) supervalu (20.65) stores (14.22) discounters (13.28)
・イラクで戦死した米国軍人の遺族のために、キルトを作り続ける女性の話。2003年からこの行動を始めており、すぐに終わると当初は考えていたのだが、戦死者数が増加するにつれてどんどんバックログがふくらんでいる状況にある。多くのボランティアが手伝いしているけれどもそれでもなかなか追いつかない。一週間でできあがるキルトよりも戦死者数のほうが多いためだ。また遺族を特定するのも骨が折れる仕事となっている。多くの遺族は行方がわからず、専任のボランティアを起用して、遺族を捜している。遺族に電話する時には、過去形ではなく現在形で質問するという。過去形ではショックが大きいためだ。
(WSJ)(2005/08/30)(A-hed)(1,589 words)(Rating:3)
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messmer (26.93) lang (23.07) quilts (19.15) quilt (18.99) quilters (18.39)
・ネットで急速に拡大しているオンライン薬局。この実態を当局に摘発され、現在受刑中のある男のインタビューからかいま見る。この男はネットでバイアグラを販売すれば儲かるとひらめき、サイトを開設して商売を始めた。メキシコでは処方箋なしで低価格でバイアグラを仕入れることができたので、それを米国内に密輸し、欧州などの顧客に販売していたのだ。その後は欧米の薬品に対する特許を尊重しない国である、インド国内の製薬会社が生産した、バイアグラのコピー品を米国内に持ち込んでサイトで販売していた。オンライン薬局では銀行口座を利用することも難しいことに注目して、同業者の薬局への資金決済関連のサービスまで副業として展開することになった。経営者も違法行為であることには重々承知しておりやめようと思いつつなかなかやめずにいたという。当局に摘発されたのは、会社の備品であるノートPCを質屋に持ち込んだことがきっかけであった。質屋は受け取ったPCの中のデータを見て、当局に通報したのだ。
(WSJ)(2005/08/30)(Health Care)(2,390 words)(Rating:4)
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viagra (17.32) pills (16.76) ranbaxy (15.35) tijuana (13.54) icg (12.74)
・ノーベル賞を受賞した経済学者であるシャープ博士が大昔に開発したリスク指標がいわゆるシャープレシオである。これは測定対象(株・債券・投信など)のリターンを財務省証券のリターンから差し引いた、超過収益率をリターンの標準偏差で割ったものである。最近はヘッジファンドのマーケティングにもこの指標がよく利用されている。この指標の数字が高いと負担するリスクに比べて高い収益率を上げていることになる。しかしヘッジファンドがこの指標を利用するようになったことが、当のシャープ博士をいらだたせているのだ。というのもヘッジファンドが乱用しているとみているためだ。シャープレシオ自体は容易に操作できる代物であることもヘッジファンドの評価にはあまり使えない理由とされている。ファンドの戦略が不透明である以上、過去のデータから分析することは難しいのだ。
(WSJ)(2005/08/31)(Heard on the Street)(1,055 words)(Rating:4)
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sharpe (34.47) ratio (19.01) hedge-fund (17.45) hedge (15.84) sortino (15.02)
証券アナリストならだれでも知っているシャープレシオ。WSJの紙面では久しぶりに見た。