市場の倫理 統治の倫理

市場の倫理 統治の倫理

市場の倫理 統治の倫理

音読中の本。形式張った言葉が多いのと、翻訳本特有の長文であるため、音読はかなり疲れる。とりあえずメモ。世の中には2つの倫理体系があるとしている。それが市場(商業)の倫理と統治の倫理の二つである。市場の倫理は被支配者の倫理と言い換えて良いのかもしれない。
市場の倫理は以下のもの。
・暴力を閉め出せ。(暴力は国家が独占する)
・自発的に合意せよ。
・正直たれ。
・他人や外国人との気安く協力せよ。
・競争せよ。
・契約尊重。
・創意工夫の発揮。
・新奇・発明を取り入れよ。
・効率を高めよ。
・快適と便利さの向上。
・目的のために異説を唱えよ。
・生産的目的に投資せよ。
・勤勉たれ。
・節倹たれ。
・楽観せよ。
統治の倫理はつぎのもの。
・取引を避けよ。(贈賄などを禁止)
・勇敢であれ。
・規律遵守。
・伝統堅持。
・位階尊重。
・忠実たれ。
・復讐せよ。
・目的のためには欺け。(スパイは英雄扱いを受ける)
・余暇を豊かに使え。
・見栄を張れ。
・気前よく施せ。
・排他的であれ。
・剛毅たれ。
・運命甘受。
・名誉を尊べ。
この二つの倫理体系をごっちゃにすると問題が生じる。その例がマフィアや社会経済国家だ。社会主義国家では生産手段を国家が保有しているため、国家内部で市場の倫理と統治の倫理が混同してしまう。