指導者の条件

指導者の条件 (山本七平ライブラリー)

指導者の条件 (山本七平ライブラリー)

著者の山本七平氏は1991年に亡くなっているが、生きていれば現在の日本をどのように論じていたのだろうか。特に日本の伝統的な指導者とは大きく異なる小泉首相や、伝統的な商人から大きく逸脱していると思われるホリエモンをどのように論じたのだろうか、かなり興味があるところだ。彼らは日本の社会が変わりつつあることを示しているのか、それとも表面上そう見えるだけで内実はなにも変わっていないのか。
まだ読了していないが、別の著書も読みたくなってきた。以前購入したものの、読みかけになっていた「日本教徒」を読んでみよう。
日本教徒 (山本七平ライブラリー)

日本教徒 (山本七平ライブラリー)

日本教の信者たる人こそが「日本人」だという。

大学生の頃、「諸君!」などをよく読んでおり、その中で山本七平氏がよく記事を書いていたので、同氏に対してはなんとなく保守派というイメージを持っていた。しかし著書を読んでいる限りでは保守派という印象は薄い。日本という国の特殊性を論じてきたことが保守派・右派というように見られてしまっていたのかも知れない。