20050729

以下の記事を読んだ。
・ネットの普及が、古本の流通市場を拡大させている。出版社や作家たちは古本の流通が増加すると、新刊書が売れなくなってしまうとの懸念を抱いている。しかし学者の研究によれば、古本の流通が増加したと言っても、必ずしも新刊書の販売には悪影響を与えていないという。というのも、常に新しい本しか買わない顧客層がいるので、いくら古本が安くても必ずしも古本の需要が急激に高まる訳ではないからだ。


・中国の通信機器メーカーであるHuawei Technologiesは、低価格を武器に発展途上国では急速にシェアを高めている。同社の海外部門での売り上げは中国国内の売り上げとほぼ同じ水準にまで上昇している。しかし米国市場ではなかなか食い込めずにいる。価格よりも新技術や、長い取引関係がものを言うためだ。米国社会にとけ込んでいくために、社名を発音しやすいものに変更したが、逆に混乱を引き起こすことになった。シスコからはルーターのソフトウェアコードを盗用したとの疑いで訴えられるという経験も味わっている。


・成長市場である中国でのベンチャー企業に投資するために、米国のベンチャーキャピタルが中国進出を加速している。米国ベンチャーキャピタルによる投資は、インドよりも、中国のベンチャー企業向けのほうが多い。低コストな生産拠点としてではなく、先進的な技術を開発する企業が登場してきたことが投資増加の背景にある。しかし経営を担う人材の不足や文化・習慣の違い、政府による規制といった問題もある。また中国企業IPOへの需要が最近のパフォーマンスの悪さから低下しているため、資金をうまく回収できない可能性も高まっている。多くの米国ベンチャーキャピタルが中国進出を行うにつれて、レートステージ企業への投資が加熱しているとの指摘もある。


・先週末、東京で過去13年来最大の地震が発生した。この地震は、東京における地震リスクの高さを改めて思い起こさせることになった。日本では地震が多いことを受けて1981年に地震対策を施した建物を建設するようにとの規制が導入されている。しかしこれ以前に建てられた住宅やオフィスビルも多く、今回の地震を受けて、改築が進むのではないかとの期待が高まっている。住宅メーカーの積水ハウス大和ハウス大林組などの株価は改築需要への期待から上昇している。ただしアナリストは改築の恩恵はあるものの、長期的なものになるとして今回の地震を受けてのレーティング変更は行っていない。また地震ではエレベーターが途中で止まってしまい、多くの人が中に閉じ込められてしまった。政府は中に閉じこめるのではなく、最寄りの階に停止するように規制を変更することを検討しており、エレベーターメーカーのフジテックの株価も上昇している。


・トルコのイスタンブールを通る、ボスポラス海峡は世界でももっとも交通量が多い海峡の一つである。近年では、黒海から輸出される原油の輸出量が増加するにつれて、交通量も一層多くなっている。スエズ運河パナマ運河は交通量の増大に対応して、拡張工事を行っているが、ボスポラス海峡は周りに住宅が建てられているために、そういうわけにはいかない。しかも幅が狭く、潮流も早く、霧が多いという難点もあるため、海難事故が非常に多い。海沿いに建てられた住宅にタンカーが直撃するという事故も珍しくない。またタンカーが住宅に近づきすぎることにより、テレビ電波の干渉が発生するという問題もある。



なかなかまとめるのが面倒になってきた。方法を考え直した方がよいかな。