数量化革命

数量化革命

数量化革命

引き続き読む。音楽と絵画における数量化のあたり。ドレミファソラシドという音階の表現は賛美歌の一節に由来しているというのは面白い。絵画における数量化というのは遠近法のこと。遠近法で風景を描く際にベールを利用してそこに風景を写し取っていたという。これは昨年のゴールデンウィークに参加した「脳の右側で描け」ワークショップで行っていた遠近法の学習と似ている。目で見たものをそのまま描くのは難しい。そのためベール(ワークショップではアクリル板)を利用して描く。ワークショップでは目で見たものをそのまま描くのを左脳がじゃまをしてしまうのだと説明していた。目で見たものではなく左脳の中にあるイメージを描こうとしてしまうためだ。
現実を直視するのは難しい。絵画について述べたものではないと思うが、ユリウス・カエサルの言葉「人間ならば誰にでも、現実のすべてが見えるわけではない。多くの人は、見たいと欲する現実しか見ない。」というのを思い出す。ローマ人の物語には非常に多く引用されている言葉。
ワークショップの説明は以下のダイアリーを参照。
http://d.hatena.ne.jp/ichiyu/20041201