数量化革命

数量化革命

数量化革命

引き続き読んでいる。数量化革命を経験することで人間の考え方が大きく変わったのだなあとつくづく思った。そのため革命以前の人間の思考形態が今からは想像できなくても無理はない。昔は黙読という行為はなかったと書かれていた。常に音読だった訳である。図書館はさぞかしうるさかったのだろう。書籍も、現在からは想像が付かないが、単語が分割されることなくくっついて書かれており、句読点もなかったという。音読する分にはこんな書き方でも問題はなかったらしい。目次や段落という考えもなかったみたいだ。
イスラム歴では1年は355日らしいので、ラマダンも毎年ずれていくという。かなり正確だったユリウス歴をグレゴリウス歴に変更したのは復活祭を正しい日にちに執り行いたいというキリスト教徒の熱意だったようだ。反対にイスラム教徒はあまり暦には関心を持っていなかったのかもしれない。
しかしユリウス歴はユリウス・カエサルが制定しただけあって、紀元前に生まれたのだが、そのときにこれほど正確な暦を作れたのは驚異的だと思う。