20050531

以下の記事を読んだ。今月は先月よりも読んだ量は減少した。意図的に読む量を抑えているのでここ数ヶ月間は右肩下がりの傾向だ。
・不動産ブームの中で、不動産屋の収入も上昇している。簡単にお金を稼げるとの期待から多くの人がこの業界に引き寄せられているのだ。ただ不動産ブローカーのイメージは依然悪いようだ。昔は不動産ブローカーは主婦が副収入を得るために営むというイメージが強かった。不動産ブローカーの半分以上は世帯平均所得を下回る収入しか得ることができない。その一方で100万ドル近い手数料を稼ぐブローカーも存在するのだ。高額な住宅の売却の際には、見込み客や他のブローカーを集めてパーティーも開催する。


・企業がブロガーを雇用し始めている。ブロガーに自社ブログを執筆させて、自社メッセージを効果的に伝えることを目的にしている。サイト運営やコピーライターとの兼務でブロガーを雇用する場合もある。いくつかの求人サイトではブロガーの求人広告も出ている。


・肥満は米国成人の多くが苦しんでいる。近年では外科手術により肥満を解消する方法が普及してきた。手術には25,000ドル以上かかる。しかし保険会社はなかなか外科手術に保険金を出そうとはしない。最近では外科手術による副作用が予想以上に大きいことが明らかになっている。そのため医療過誤の訴訟も発生しており、場合によっては100万ドル以上の和解金で解決した場合もある。医療過誤に対する保険を提供している保険会社は損害が増加したことに対応して、保険料率を大幅に引き上げている。そのため高額な保険料を払うことよりも商売をやめてしまう医者も増加している。リスクを抑えるために、難しい患者を避けるような動きも出ている。


・急成長を遂げたヘッジファンド業界だが、ここへきて成長も低下し始めたようだ。調査機関の中には第一四半期のヘッジファンドへの流入額は減少したと発表したところもある。最近の運用成績の悪化も、投資家を失望させる結果になっており、今後の資金流入額にも悪影響を与えるものと思われる。新規に設立されるファンドが急増しているものの、新規にファンドを立ち上げるファンドマネージャーは必ずしも能力が高いわけでもなく、魅力的な投資機会も減少しているのだ。最近ではボラティリティーも低下していることが一層ヘッジファンドには逆風となっている。投資戦略の多様化のために、短期的な売買に依存するのではなく、プライベート・エクイティファンドのように未公開株式に投資するヘッジファンドも増えている。ヘッジファンドは年間1割近くのファンドが閉鎖に追い込まれるという競争が厳しい社会である。閉鎖されるファンドは知名度が低いことが多く、これほどの新陳代謝が発生していることは外部からは分かりにくい。


・小売企業であるBed Bath & Beyondがヘッジファンドからの注目を集めている。第一四半期末時点での保有状況を見ると、ヘッジファンド保有比率が急上昇している。 MaverickやDE Shaw、Highbridgeなどといったファンドが保有を増やしている。これらのファンドの買いは他のポジションと組み合わせて行なわれている可能性もあるが、ヘッジファンドは同社を割安と見ていると市場関係者には映るようだ。同社は経営陣に対する評価は高いが、最近株価は低迷しており、P/Eではほぼ市場平均並にまで低下している。昔は市場平均の倍以上の水準で取引されていた。経営陣はあまり投資家に対して情報を公開しないという点も株価にはマイナス材料となっている。アナリストも比較的弱気な態度を取っており、買い推奨に転換すると株価は上昇する余地はある。リスクとしては住宅関連株として、住宅バブルがはじけた際に一緒に売られてしまう可能性がある。



社内ブロガーという新しい職種が生まれているようだ。
米国でも不動産屋のイメージはあまり良くないようだ。日本と同じか。オープンハウスでパーティーまで開催するというのがいかにもアメリカ流だと感じた。