20050426

以下の記事を読む。iPod Shuffleはなぜか急に電源が入らなくなりあせる。一度電源をオフにして再びシャッフルモードに切り替えたらようやく電源が入ってくれた。
・今年9月に香港にオープンするディズニーランドは、中国色を大きく取り入れている。これはユーロディズニーランドの教訓を生かしたものであり、ディズニーにとっては失敗は許されないという態度の表れでもある。巨大市場である中国ではディズニーキャラクターの知名度は低く、この知名度を引き上げるという面でも香港のディズニーランドは重要である。中国色を取り入れるために、建設デザインに風水を利用している。また開業日は大安に設定した。園内の結婚式場の面積は縁起のいい数字である8を利用して888平方メートルにしている。反対に縁起の悪い数字である4を避けるために、4階は存在しない。


・Research In Motion(RIM)が生産するブラックベリー(BlackBerry)は企業ネットワーク内部のメールサーバーにアクセスすることができるメール端末である。この機器は爆発的なヒットとなった。しかし新興ハイテク会社の宿命であるが、大手企業の標的にされているのだ。多くのメーカーが同じようなメール端末を市場に投入している。中でもマイクロソフトが最も脅威的な存在である。競合機種としてはPalmが提供している大ヒット商品のTreoがある。RIMはもともとはGMの工場向けに電子掲示板を生産していたが、電子メール端末という分野に進出したという歴史がある。自社で端末を販売せずに、電話会社に販売を代行してもらい、月間利用料を双方で分け合うという事業形態になっている。このようなビジネスモデルのもとで同社は生産やネットワークの運営に注力することになった。マイクロソフトはエクスチェンジサーバーに無線経由で外部からメールボックスにアクセスすることができる機能を搭載することでブラックベリーに対抗しようとしている。


・PowerShares Capital Managementという運用会社が一風変わったクローズドエンドファンドを立ち上げようとしている。これはクローズドエンドファンドであるが、ディスカウント幅が一定以上に拡大するとETFに変更になるというものである。現在SECは許可するかどうか検討中となっている。同社の試みが許可されると同じようなファンドが出てくる可能性が大きい。ただ同社は多額の引受手数料を徴収した上で実質的にETFを立ち上げようとしているのではないかとの疑いもある。そのため投資家は同じようなETFを最初から購入したほうが低コストであると指摘する専門家もいる。


・大量虐殺に対する批判を受けて、スーダンに関わっている企業へ投資をやめるようにとの圧力が高まっている。このような動きは以前にもあった。そのときはアパルトヘイトに対する批判として南アフリカへの投資を止めさせるものであった。既に米国ではテロを助長している国としてスーダンは認定されているために、米国企業はスーダンには関わっていない。しかし欧州の大企業(シーメンスやABBなど)はスーダンで事業を行っており、米国の投資家はスーダンとのビジネスを止めるように圧力をかけている。いくつかの州では年金基金スーダンに関わっている企業へ投資を行うことを禁止する法案が審議されている。もしこのような法案が可決されると当該企業の株式を売却せざると得ない。年金基金の中には運用資産の多くを売却せざるを得ない可能性もある。ただ難しいのはスーダンに関わっている企業を判別することである。


香港のディズニーランドは日本のように成功するのだろうか。記事の中では園内で提供される料理も現地向けにローカライズされているらしい。ハンバーガーはハンバーガーとは思えないような味(一体どんな味だろう?)になっているが、米国本社としては無理に味を変えさせることはしないという。