20050422

以下の記事を読んだ。
・大学受験を目指す高校生にとっては夏休みは正念場となっている。大学から入学許可を獲得できるかどうかは筆記試験、小論文、面接などの結果に左右されていたが、最近は夏休みをいかに過ごしたかというのが問われるようになっていると関係者は指摘している。このため夏休みに有意義な体験を行なえるように、受験予備校などがツアーなどを提供しているのだ。海外でボランティア活動を行なうものが多い。SATなど統一試験で高得点を獲得する学生が多く、満点近い点数でも大学入学が保証されるわけではないのだ。また高校生が増加しているために有力大学に入学するための競争が厳しさを増していることも背景にある。そのため他の志願者と差別化を計るために、夏休みの体験を競うようになっているのだ。ただ海外にツアーに行くとなると多額の費用がかかり、金持ちの生徒が有利になるとの指摘もある。実際にどの程度夏休みの体験が大学合格に効果があるのかは不透明な部分も多い。予備校などがセールスのために不安感を煽っているとの見方もある。


・中国で株式投資で損失を抱えた中産階級が怒りをあらわにしている。証券当局の前で焼身自殺を図ったものまでいる。中国経済が成長しているにも関わらず、株式市場は低迷を続けている。原因は政府が株式の多くを保有していることと、上場企業の質が劣ることにある。情報開示も遅れており、インサイダー取引は横行しており、証券会社でも顧客の金を騙し取る詐欺行為が蔓延している。上場企業の背後には政府関係者や地方政府が控えているために、上場企業による不正行為の摘発に及び腰だと見られている。中国では汚職や環境問題などに限定してデモを許可している。しかしデモの矛先が政府に向かないように対処してきた。株式投資で損失を抱えた投資家もデモを行なっているが、これは微妙な問題をはらんでいる。問題の原因は政府にあるためだ。証券市場の低迷は、投資家への損失だけではなく、企業への資金供給を行なえないという点でも経済に悪影響を与えている。


南京虫に悩むホテル業界。最近ホテルでは南京虫による被害が増加している。ベッドで寝ている宿泊客を噛むのだ。幸いなことに南京虫が病気を伝染させることはないと見られている。イメージを気にして公にこの問題を語るケースは少ないが、様々な調査では南京虫の増加が明らかになっている。ホテルは多くの人が滞在するため、南京虫は入り込みやすい状況にある。南京虫による被害を理由にホテルを訴える客も多い。ただホテルから金を巻き上げる手段として南京虫はよく使われる口実だと指摘する声もある。南京虫は昔はガソリンで駆除していた。DDTという殺虫剤は強力な効果を有していたが、健康面への懸念から現在は禁止されている。南京虫対策の殺虫剤はほかにも多く販売されているものの、DDTほどの効果があるものは少ないと専門家は指摘している。また匂いのためベッドに殺虫剤が使われることを嫌う宿泊客も多い。


米国の高校生も大変だ。少子化で大学が経営危機になる日本と異なり、米国の高校生は急増しているようだ。日本のように単にペーパーテストだけで入学者を決めることがないだけに、入学許可を得るためにはなにをすべきなのか悩むのだろう。
WSJではNYSEによるArchipelagoの買収関連の記事が満載だ。新たにできるNYSE Groupの株式の5%以上はゴールドマン・サックス保有することになるという。
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