20050322

CLIE TH55で以下の記事を読んだ。iPod Shuffleは変わらず通勤のお供になっている。
・自宅で録音(宅録)するアーティストが増加している。テクノロジーの進化により、高価なスタジオで録音する必要性が少なくなったためだ。この動きには1991年に発売されたソフトウェアであるPro Toolsが大きな役割を果たしている。この余波で、名門スタジオの多くが閉鎖に追い込まれている。自宅で録音する場合は、他のミュージシャンとのアイデアの交換などのメリットはもちろんない。一人で録音することは作品内容にも大きな影響を与えるという。より自分自身のことを題材にするようになるというのだ。高価なスタジオで録音するとスケジュールに追い立てられることになるが、自宅で録音する場合にはそのような緊張感に欠けると指摘するミュージシャンもいる。


・来月、Bruce Springsteenの新作アルバムが発売される。特筆すべきことはこのアルバムはDualDiscという新しい方式のみで発売されるという点だ。このフォーマットはCDとDVDの複合版であり、片面がCD、反対側がDVDになっている。そのため通常のCDプレーヤーでも再生できる。DVDの箇所にはサラウンド音声や映像が収録され、この部分はDVDプレーヤーで再生できる。価格は1ドル程度高くなるという。DualDiscは販売されるアルバムが少なかったが、このアルバムをきっかけに市場が拡大することを関係者は期待している。海賊盤やコピーに対する対策という面も大きい。DualDiscには権利関係という問題が残っている。場合によっては同じ曲を3つのバージョンで収録されるために、 3回分楽曲使用料を払うように求める権利者もいるためだ。この点で業界全体で統一的な取り決めを定めることが求められている。


・General Motors(GM)に対する強気筋の紹介。同社は業績の下方修正により株価は急落したものの、月曜日には反発している。現在の水準では割安感を感じる向きが多いためだ。配当利回りも7%程度ある。ただ業績が悪化すると配当が削減される恐れもある。同社の社債もジャンク債への転落への不安から下落しているが、既に利回りが10%程度になっており、同じような格付けの社債と比較すると大幅に高い水準になっている。市場ではジャンク債に転落することを織り込んでいるわけだ。もしジャンク債に転落しても、売りはヘッジファンドなどが吸収するためにこれ以上は下落しないとの見方もある。同社の現金残高が高水準であることを鑑みて、長期債を空売りして短期債を購入するという戦略を行なっているところもある。ただ強気な意見ばかりではない。同社から魅力的な新車が登場するのは来年以降であり、ホワイトカラーや労働組合員からのコスト削減が利益に反映するまでにはしばらく時間がかかるためだ。


シンガポールの輸送会社であるComfortDelGroに対する強気なアナリストの紹介。同社は2003年にバス会社とタクシー会社が合併してできた企業である。シンガポールの国土は狭いために、成長を海外に求めている。特に中国と英国で買収を行なっており、売上に占める海外比率は急速に上昇している。強気筋は海外投資が収益に貢献するのはこれからと見ている。同社の配当利回りは5%以上であり、配当だけ見ても魅力的だとしている。しかし弱気筋は既に成長のピークは超えたと指摘している。所詮輸送会社であり、成長機会は乏しいと見ている。特に中国市場で事業を展開するのは、多くの当局との交渉を行なわざるを得ず、時間がかかると否定的に見ている。


DualDiscに興味あり。既存のハードウェアで再生できるのが魅力的。Bruce Springsteenなら当然日本盤も発売されると思うのだが、日本でもDualDiscになるのだろうか。