巨大化するアメリカの地下経済

巨大化するアメリカの地下経済

巨大化するアメリカの地下経済

ブックオフにて購入。まだ全部は読んでいないのだが、マリファナに対する米国政府の対応の記述が面白い。この中で、著者はマリファナはタバコや酒よりも害は少ないにも関わらず、禁止されており法外な罰が科せられていると指摘している。マリファナを栽培するのは巨大な産業(既に米国で最大の農産物になっているとの指摘)になっており、いくら厳罰で臨んだとしても減ることはないという。
最近、WSJではマリファナを含む麻薬犯罪の量刑基準に関する問題点を示した記事が出ていたので、気になって買ってみた。たしかにむちゃくちゃな制度だと感じる。司法取引が横行しているために、有力な情報を持つ犯罪者(主犯格である場合も多い)は検察との取引で減刑を受けることが出来るという。一番割りを食うのが、何も提供できない下っ端の犯罪者になる。
米国政府が行う麻薬戦争に関する本として、以下の本も面白い。コラム集だが、一部、麻薬に対する米国政府の矛盾点を指摘したものがある。
ドーナッツをくれる郵便局と消えゆくダイナー (朝日文庫)

ドーナッツをくれる郵便局と消えゆくダイナー (朝日文庫)