20050319

TH55で以下の記事を読んだ。
・ラジオ業界が新たな脅威を目にして変わりつつある。ラジオは昔からもうだめだと言われ続けてきた。テレビの登場、LPの普及、ウォークマンの登場などはラジオのリスナーを減少させると予想されてきたがどれも間違っていた。ラジオ業界は変化に対応して成長を見せてきたのだ。90年代後半には通信法の改正によりラジオ業界の規制緩和が実現し、巨大ラジオチェーン(Clear ChannelとInfinity)が登場することになった。しかし最近はまた別の脅威が登場してきた。iPodと衛星ラジオである。ラジオがチェーン展開されるようになってから、選曲リストが画一化しており、同じ曲を何回も聴かされるようになったために不満も高まっている。またCMの時間がどんどん長くなってきたこともリスナーの不満を高めることになった。ラジオ業界はこの二つの脅威に対して、よりユニークな選曲リストの導入や、デジタル放送への移行、CM時間の削減などの方法で対抗しようとしている。


・イランの核兵器開発疑惑に対して、どのように対応すべきか米国はジレンマに陥っている。証拠は集めたものの、状況証拠でしかなく、イラン政府は核兵器ではなく原子力発電の目的で核に関する研究を行なっていると主張している。これは2003年のイラクにおける大量破壊兵器と同じ状況であるが、イラクでは米国は過ちを犯したために同じことは繰り返したくないのが本音である。そのため欧州主導で経済援助を餌に核開発をあきらめさせようとしているが、効果かがない場合はイラクと同様に軍事行動に乗り出す可能性も考えられる。


iPodがラジオ業界に与える影響は、Podcastingが普及すると一層大きくなるだろう。上記の記事の中では、Clear ChannelPodcastingを開始すると書かれていたが、CMはどうするのだろう。Podcastingで提供するデータの中に、CMを含めることも出来るだろうが、CMを早送りすることも出来るわけだし、収益基盤が崩れてしまうのではないか。早送りできないように短いCMを多数入れるとか、番組の中にCMを入れてしまう(product placement?)とかいろいろな方法が試されるのだろう。