年齢詐称を調べる人たち。

110歳以上のお年寄りしか参加できない長寿クラブ(現在、生存している会員は全世界で60人程度)に加入するためには、自らの年齢を証明しなければならない。それを調べるのが非営利団体のGerontology Research Group(GRG)である。多くの老人が実際の年齢を偽って加入を申し込んでくるという。長寿は地域での関心を引くことができたり、観光資源として利用することができるためだ。そのためGRGは公的な証明書などを分析して実際の年齢を調べるのだ。外国では公的な記録があまり存在していないところも多く、難しい作業となっている。特に115歳以上の老人の年齢を確認する際は特に注意深く行なう。GRGの経験では115歳を境に急に少なくなるためだ。この団体は多くの老人の年齢を調べていることから、長寿の秘訣も知ることができる立場にある。この団体によると、長寿の老人は、医者にほとんどかからない、加えて家族も長寿であることが多い(遺伝的な要素が大きいものと推測できる)、そして皮肉なことであるが、健康的な食事や生活習慣を意識的に行なっていないという特徴があるという。