黒人による京劇

京劇を演じるアフリカ系黒人の子供の話。カリフォルニアのオークランドは米国の中でも人種構成が幅広い。この子供が通う学校の生徒のほとんどが中国人である。このような環境の中で、この子供は音楽の時間に京劇を学ぶことになった。中国語をテープで繰り返し聞き、マスターしたという。京劇を演じているとはいえ、日曜日には教会で賛美歌を歌い、ラップも聞くという。京劇は中国本土でも人気が下降している。中国の若者は米国の音楽ばかりを聞いているとの不満も大きい。米国に住む中国人にとっても黒人が京劇を完璧に演じるのは、かなりの驚きであるようだ。公演を見た観客は総立ちで拍手喝さいを送っており、感動のあまり泣き出す観客までいる。
Oakland Discovers A Burgeoning Talent In Chinese Opera
(Wall Street Journal)(2004/11/05)