Silk Alleyの危機

北京で絹製品を扱う露天が密集するのがSilk Alleyである。絹製品だけではなく有名ブランドの偽物も多く扱っており多くの観光客でごった返している。このSilk Alleyをめぐって騒動が起こっている。当局がビルを建設し、この中にSilk Alleyを移転させ、観光名所としての存在感を高めようとしているためだ。しかしこのビルの中に入居するには多額の資金が必要で、露天には支払うことができない。そのため露天は結束して当局に計画変更を求めて抗議行動を起こしている。当局のトップが個人的にSilk Alleyの移転により利益を得る立場にあることも不満をあおっている。Silk Alleyは米国大使館の近くにあり、多くの米国人も買い物するのだが、米国政府としては偽物の巣窟であるSilk Alleyの移転を賛成しており、露天商の失望を誘っている。
Why Beijing Vendors Who Built Silk Alley Feel Hung Out to Dry
(Wall Street Journal)(2004/09/21)