薬品のオフラベル問題

製薬会社は、特定の病気に対する薬品としてFDAに申請を出し、この病気に対する効果が認められと新薬は認可される。しかしその後も製薬会社は認可された薬を研究し続け、新たな病気に対する効果が見つかる場合も少なくない。しかし製薬会社がFDAから認可を受けていない病気に対する効果をPRすることは禁止されている。現在和解交渉が進行している裁判では、製薬会社が医者に謝礼を渡した上で、新たな病気に対する効果を述べた論文の執筆を依頼していたことが問題となっている。医者が処方する処方薬の2割以上はFDAからの認可を受けていない病気に対するものと見られており、この裁判の行方は製薬業界に大きな影響を与えると見られる。医者が認可外の病気に対する薬として処方するのは問題は無い。医者はこのような新たな効果を学術雑誌に掲載されている論文から入手している。