狙われる退職者

退職者を狙った証券会社の売込みが問題になっている。会社員は老後に備えて口座に積み立てているものの、このお金は退職するまでは引き出すことができない。そこで証券会社は退職予定者に売り込みをかけて、このお金になんとかありつこうとしている。希望退職が募集されている企業の従業員を集めたセミナーを開催し、充分老後資金を蓄えたのだから退職しても大丈夫とそそのかし、その老後資金を自社に預けさせようとしているのだ。しかしリスク許容度を無視して、ネット株などに集中投資したために多くの資金が失われることとなった。被害者達は証券会社を相手取って仲裁を申し立てている。退職時には、多くの金融面における決断が必要となり、多くの人はその決断を適切になすために必要な知識を有していないと専門家は指摘している。そのため営業マンの口車に乗せられやすい。