ワシントンにおけるウォルマート

ウォルマート(Wal-Mart)がワシントンにおける存在感を急速に高めている。もともと同社は創業者のウォルトン氏が政治嫌いだったこともあり政治にはあまり関わってこなかった。しかし同社の規模が大きくなりすぎ、今度の成長を鑑みると政治抜きではいられなくなっている。同社が設立したPAC(政治資金団体。会社が直接拠出することは禁止されている。従業員が拠出するとそれに見合った金額を会社側も拠出する仕組み)の規模も拡大し、全米第2位の規模になっている。多くの企業は民主党共和党の両方にバランスを取って寄付しているものの、同社の場合は共和党に大きく傾いている。政治とのつながりを強化することにより、関税の低下などを実現させている。ただ、同社が目指していた金融業への参入は同社の政治力をもってしても失敗している。