もうすぐDisneyの株主総会が開催される。今回の総会では、CEO及び会長であるEisner氏の不信任の動きが顕著となっている。この動きを先導しているのが、Walt DisneyのおいであるRoy Disneyである。同氏は取締役も勤めていたが、Eisner氏の方針に反抗して取締役を辞任している。Disneyは多くの熱狂的なファンを抱えており、これらのファンは株式も保有している。そのため同社は非常に多くの個人株主を抱えることとなっている。そこでRoy Disney氏はこのような熱狂的なファンをいかに動員するか作戦を練っているようだ。ファンが運営するwebサイトの運営者に連絡を取り、不信任の運動を広めてくれるように依頼している。もともとファンの中にはEisner氏のもとでのDisneyのあり方に不満も持つ向きも多く、依頼がなくても自発的にEisnerへの不信任の投票を薦めるサイトもある。反対に少数派であるが、Eisner氏への信任を訴えるサイトも出てきた。しかし信任の訴えの背景には、ケーブルテレビ会社であるComcastが買収するのは避けたいという動機があり、必ずしもEisner氏を全面的に信頼しているわけではないようだ。
Mice That Roar: Obsessive Fans Join Disney Proxy Fight
(WSJ)(2004/03/02)
