ドイツの徴兵制度

ドイツでは徴兵制が行なわれており、多くの若者が徴兵されている。しかし実際に兵役に就くのは半分程度である。良心的兵役拒否の制度があるためだ。これはナチス政権の反省からきている。この制度を利用すればほとんどの場合、兵役は免除される。その代わりに社会奉仕に従事しなくてはならない。ドイツでは医療などの分野ではこの制度による労働力に大きく依存している。現在、徴兵制を廃止しようとの動きもあるが、安価な労働力がなくなるとの懸念で廃止に反対する動きもある。徴兵制を廃止した際に生じる労働力不足に関しては、憲法を改正して一定期間社会奉仕に従事することを義務付けることや、社会奉仕を行なうと大学入試で有利に取り扱うなどといった案が出されている。
Who Will Dump The Bedpans if They Dump German Draft?
(WSJ)(2004/02/17)