ソフトウェアのバージョンアップを拒むユーザー企業

好景気時と異なり、企業ユーザーはITベンダーの提供するソフトウェアのアップグレードに簡単に応じなくなってきた。今のバージョンで充分業務上は問題ないのに新しいバージョンは不要という訳である。新しいバージョンの投入と共に、ITベンダーは旧バージョンのサポート打ち切りやサポート料金の引き上げを行うケースが多いが、これも企業ユーザーの反発を招いている。企業側の抵抗に遭い、今までのサポートを続けるようにしたベンダーも出てきている。ベンダー側はソフトウェアのアップグレード料金はあまり請求しない場合が多いが、アップグレードの際に発生する様々なコストや業務面での混乱などをユーザーは嫌気している。