The Economistのオーストラリア特集

No worries? | The Economist
しばらく前の記事だがようやく通読。なかなか面白い。オーストラリアは景気も良いし財政も良好だ。他国に比較して問題は明らかに少ない。The Economistも問題点というか改革すべき箇所を指摘するのに苦労しているような印象を受けた。
オーストラリアの景気がよいのは、中国からの需要に支えられた天然資源価格の上昇に関係しているのだろうと思っていたが、確かにこの点は大きな意味を持っているのだが、資源価格の需要増加という追い風を受ける前からオーストラリアの経済成長は続いており、80年代90年代に行われた改革(労働・製品市場の自由化など)に大きく支えられていると指摘している。
興味深いのが、オーストラリアはカモノハシ国家だというくだり。オーストラリアは米国のような小さな政府を信奉しながら、ヨーロッパのように平等も尊重する。小さな政府でなおかつ所得の不平等が少ない国は先進国ではオーストラリアぐらいしかないらしい。そのへんから、ほ乳類でありながら卵を出産するというカモノハシに喩えられているようだ。