名ばかりのミャンマーの議会

Myanmar's sham legislature: A parliament, but not as you know it | The Economist
昨年総選挙が行われたミャンマーで、1月末に国会が開会する。選挙自体も最大野党がボイコットしたように公正からはほど遠いものだったが、国会の規則も驚くほど規制が厳しい。まず国会議員は質問をする前に、質問内容を事前に提出する必要があり、問題がないと判断された場合にのみ質問ができる。しかも問題がないと判断されても問答無用で議長判断により質問を取り消されることもあり得る。また国会議員は議場に録音や音声を送信できるものを持ち込んではいけないという規則もある。地方議会も同時に誕生したが、地方議会はなんと首都に設置されているのも異常だ。アウンサンスーチー女史が率いるNLDは選挙をボイコットしたために政党としての存在さえ危うくなっている。ボイコットという決定に異議を唱えて選挙に参加して当選したNLDのメンバーもいるが、民主制に移行したという軍部のカモフラージュに利用されるだけに終わってしまう可能性もある。このあたりの論調は、総選挙に参加しないというNLDを批判したleaderの主張とは異なっているような気がする。