カシミールとチベット

India and Kashmir: K is for complacency (The Economist)
中国政府が、外国からチベット問題についてとやかく言われるのを極端にいやがるように、インド政府もカシミール問題に関しては外国からの介入を毛嫌いする。中国と異なり民主主義国家を自認するインドにとっては、独立を目指して抵抗活動を続けるカシミールは自らのイメージにそぐわないことは容易に理解できる。しかしインドもカシミールに対しては今のところ何も状況を変化させるような手を打っていない。暴力で抵抗活動を抑え込もうとしても根本的な問題の解決には至らず、不満が高まる一方だ。穏健派との会話を行えとの同紙のアドバイスは、そのまま中国におけるチベット問題に対するアドバイスにもなる。