NHKスペシャル 沸騰都市 第5回「ヨハネスブルク“黒いダイヤ”たちの闘い」

録画したものを見る。黒いダイヤとは何かと思ったら、アパルトヘイト後に黒人の経済力を向上させるために導入した優遇策で豊かになった黒人富裕層を差す言葉らしい。資源価格高騰で景気も良かったが、最近は金融危機の打撃も受けている。またアパルトヘイト撤廃で黒人差別はなくなったものの、優遇策(BBE)の恩恵を受けて富裕層に仲間入りした黒人と依然スラムにとどまったままの貧困層の格差も拡大している。アパルトヘイト後のほうが貧困層が増加しているとの指摘もあった。気になったのが、番組中に登場した黒人富裕層が政権との緊密なコネを有しているという点。アパルトヘイト撤廃に向けて戦ってきたという経験により与党ANCと密接な関係を有しているのだが、アパルトヘイト後でも物を言うのは政治家とのコネなのかという気もした。

The Economistの最近の記事では、South Africa's economy : Tough times aheadというのがあり、先行きは楽観的だ。大統領選挙が不透明要因と指摘している。ANCの掲げる目標はあいまいで実際になにをやりたいのか見えてこないという。