不況に強いビデオゲーム業界という説は本当か

Video games : Play on (The Economist)
ビデオゲームは不況に強いと言われている。2001年の不況の際にも市場は拡大した。ゲーム業界では景気変動サイクルというよりもゲームコンソールのサイクルが大きな影響を持っており、ちょうど2006年あたりに発売された新プラットフォーム(PS3Wii)が低価格化と共に市場で大きな地位を占める時期に当たっている。またゲームユーザーは若い人が多いので、可処分所得が多く景気が悪化しても購入額を減らさないという面もある。加えて、他の娯楽に比較すると家でビデオゲームで遊ぶのは低コストであるという点も不況に強い要因と考えられる。事実10月のゲームソフト売上は前年同月を大きく上回った。しかしEAを始めとする大手ゲームソフト会社は業績悪化で人員削減を進めている。資金繰りの悪化に苦しむ小売店が売れ筋ソフトに在庫を絞り込むことにより人気ゲームソフトを抱えていないソフト会社は苦しい立場に立たされることになる。また任天堂Wiiが今までゲームをしない層を取り込んだという点も今後のゲーム市場の行方を占う上で大きなポイントだ。熱心なゲームユーザーではないので購入ソフトを減らす可能性も高いと見られるためだ。