国民の平均余命が延びたからと言って経済的に豊かになるわけではない

Economics focus : Health and wealth (The Economist)
意外な気もするが当たり前とも感じる。平均余命が延びたからと言って一人当たり所得が増加するわけではないという。確かに生産に必要な資本(土地など)が一定であれば、より多くの人が一定の資本を利用する以上、生産性は低下する。一人当たり所得の低迷はかなり長期間続くという。しかし健康増進を平均余命の伸びではなく、致死的ではない病の減少(ひどくなっても死に至るような病気ではないので平均余命には変化はない)ととらえた場合には事情が変わってくる。この場合には一人当たり所得の伸びが見られるという。