リーマンのミニボンド

Troubled securities in Asia : Thanks, Hank (The Economist)
東南アジアの個人投資家を中心に、リーマンブラザーズが販売したミニボンドと呼ばれる商品で大きな損失が生じている。損失を受けた投資家は街頭デモを行っている。現地ではリーマン・ミニボンドと呼ばれるものの実際には債券ではなく、リーマンが発行体という訳でもない。低金利の中、少しでも金利の良い商品を求める投資家に販売されていた。5%程度とそれほど高い利回りでは無かったので投資家も逆にそれほどのリスクがないと考えていたようだ。この金融商品の仕組みは、リーマンがアレンジャーとなり、他の金融機関が保有するCDOから上がる収益を配当として投資家に分配している。そのためリーマンの破綻により配当支払いが行えなくなり、デフォルトに陥ってしまった。もちろんリスクは目論見書に記載されているので、投資家は適合性の原則に反しているという理屈で訴訟に乗り出している。