オバマ候補を支える政治コンサルタント

Lexington : The Ax-man cometh (The Economist)
Windowsマシンが使えなかった昨日は、寝ながらThe Economistのバックナンバーを読んでいた。そこで面白かったのがこの記事。米国には政治コンサルタントという職業があるのだが、そのグループの中で一番注目を集めているのがDavid Axelrodという人物だ。オバマ陣営のchief strategistというポジションに就いているが、この肩書き以上の影響力を持っているという。HopeとChangeという単語を中心にしたメッセージを有権者に訴えるということや、細かい政策よりも候補者のキャラクターを前面に押し出すという戦略が同氏の功績らしい。抜群の集金力と知名度を誇るクリントン陣営を破っただけに同氏に注目が集まるのは無理もない。スタッフ間での衝突が絶えなかったクリントン陣営と比較して、オバマ陣営は見事なまでに統制が取れていたのも同氏のマネジメントによるものだという。しかし戦略よりもキャラクターを売り込むという戦略はクリントンに対しては功を奏しても、マケインというさらに魅力的なキャラクターを持つ人物に対してはなかなか難しいと見られる。

政治コンサルタントというか選挙コンサルタントという商売は日本でも存在すると思う。たしかだいぶ前に当選請負人と名乗る人物が書いた本を読んだような気がする。