急激な資本流入が経済危機の導火線となるのか

Economics focus : Capital bonanzas (The Economist)
直接投資であれ、逃げ足の速い証券投資であれ、多額の資本が流入するとバブルが発生し、経済危機に直面する可能性が高くなるらしい。かといって多額の資本が一気に流入しないように資本規制を導入することはあまり得策ではないという。中途半端に国際金融市場に結びついている状態が一番危機に直面しやすい。国際市場との統合が密接になればなるほど危機が発生する可能性は低下するという。
不自然に経常収支が赤字に転落することを急激な資本流入と見なしているところが少し気になった。記事の説明では経常収支が赤字ということは資本流入ファイナンスされることを意味するからとしているが、wikipediaで調べると経常収支と資本収支、外貨準備増減を全部足すとゼロになるらしいので、The Economistの説明では外貨準備増減を無視していることになるような気がした。なぜ単純に資本収支のみを観察しなかったのかよく分からない。データ収集が難しいとか?