パラダイムとは何か クーンの科学史革命

パラダイムとは何か  クーンの科学史革命  (講談社学術文庫 1879)

パラダイムとは何か クーンの科学史革命 (講談社学術文庫 1879)

読了。素人であるため理解できない箇所も多いがなんとか読み切った。この前読んだ「理性の限界」の「科学の限界」にもパラダイムは登場していた。

気になった箇所をメモ

  • 科学理論の転換は、単なるデータの蓄積や新事実の発見だけによって生じるものではない。データや事実を解釈する新たな思考の帽子が必要とされる。
  • 科学革命の時期には、まず何が「科学」であるかをめぐって論争が生じる。
  • 観察という「図」は理論という「地」を背景として初めて見えるのであり、純粋無垢の「裸の観察事実」なるものはありえない。
  • パラダイム転換にはあらゆる事例に適用可能な強制力をもった論理的なアルゴリズムは存在せず、したがって科学者が転換を受け入れる理由は別の次元に求めねばならない。