米国籍を捨てるための代償

International taxation : America's Berlin Wall (The Economist)
興味深い記事。米国は他国と異なり、米国籍というだけで海外で稼いだ所得にまで課税するというシステムとなっている。そのため外国で働く米国人は二重に課税されてしまうという問題がある。そのため米国籍を捨てる人も多いようだ。もうすぐ成立する米国の法律では、軍人に対する脱税の免除を行う財源として、米国籍を捨てる国民への課税(というか手切れ金?)を強化している。米国籍を捨てるときにすべての所有資産を市場価格で売却したものと見なし、利益に対して課税することになる。ちょうど資産価格が低迷しているだけに、今のうちに米国籍を捨ててしまった方が良いと考える米国人も出てくるかもしれない。また、海外でのキャリアを追い求める米国の若い世代にとっては、資産を持っていないうちに国籍を捨てた方が良いと考える可能性もある。