絶対計算とまぐれ

昨年「その数学が戦略を決める」(ASIN:4163697705)を読んでなるほどと思ったが、「まぐれ」(ASIN:4478001227)を読んでもなるほどと感じた。よく考えるとこの2冊は反対のことを書いているような気がした。前者ではデータを分析することで将来の予測を立てることができると考えているし(もちろん適用できる範囲は限られるが)、後者ではそのようには考えていないようだ。少ないサンプルから将来を予測することに対して警告を出している。どの程度のサンプルがあれば良いのかまでは読み取れなかったが、データを重視しすぎてしまうことに非常に警戒心を持っているように感じた。絶対計算が使えるかどうかをしっかり見極めることが大事なのだろう。過信は禁物か。