皇帝ペンギン

これもレンタル。今アマゾンを見たらとんでもなく安くなっている。
皇帝ペンギンの生態を描いたドキュメンタリーだが、ペンギンを代弁した台詞が入っているのがすこし変わっているところ。純粋にドキュメンタリーに徹してくれたほうが見やすいと思う。夫・妻・愛とかそのような人間の論理を使ってペンギンの生態を紹介するのも誤解を招きそうな気がする。
なぜ皇帝ペンギンはこんなに大変な生殖方法を取るのか、よく分からない。冬ではなく夏に繁殖すればもっと楽なのにと思ってしまうが、長い間このようなサイクルで繁殖してきたところを見るとそれなりに意味があるのだろう。海から離れた奥地で雄と雌が交尾し、卵を雄が守り、その間は雌は海に戻って餌をとってくる。雌が再び奥地に戻って雛に餌をあげている間に、卵を守るのに疲れた雄は気力を振り絞って再び海に向かい、餌をとって再び巣に戻ってくる。もちろんその間には海で他の動物の餌食になったり、道半ばに倒れてしまう場合もあるので、巣に戻ってこれるのもそれほどは多くないだろう。そう考えると一羽の雛を生んで育てるには多大なる努力が注がれていることになる。妻はこの映画を見ていて何度も「もっと効率がいい方法はないの?」と言っていた。
ペンギンの雛は非常にかわいい。ピングーの妹のピンガそのものである。