米国のロースクール卒業生達の苦境

Hard Case: Job Market Wanes for U.S. Lawyers (WSJ)
米国のロースクール卒業生は初任給10万ドルを軽く超える年収をもらえると考えていたのだが、そんなうまい話はそれほど多くないようだ。確かに10万ドルを超える年収をもらえる卒業生もいるが、それは名門ロースクールを卒業し、大手ファームに就職できた場合に限られる。二流のロースクールではなかなかそんなファームには入社することも難しいようだ。
ただ問題なのが、このような就職難の状況を、ロースクール側が入学希望者達に伝えていないのではないかという点だ。そのため明るい未来を信じて弁護士になっても、期待はずれな結果に陥ってしまう学生も多い。特に多額の学費を借金でまかなっている場合は特に厳しい状況になってしまう。
弁護士なだけに、開示が不十分だったとしてロースクールを訴える卒業生が出てきてもおかしくないと思った。また日本でも同じような状況になるのかもしれない。