「駅そば」読本

「駅そば」読本

「駅そば」読本

斜め読み。駅そばと立ち食いそばは異なるという。立地場所によって、駅そばかどうかが決まるようだ。テーマがテーマだけに著者はかなり年配の人だと思っていたが、著者プロフィールを見ると私よりも若くてびっくりした。
著者は、駅そばに旅情や風情を求めているようだ。確かにあまり味を求めるべきではないのかもしれないが。旅情ということばは非常に多く登場しており、全国各地の駅そばが紹介されている。駅そばの「名店」の紹介だけにはとどまらない。駅そばのメニューを分類したり、精算方式(前払いか後払いか)、客席のレイアウト、店舗の設置場所、歴史などまで駅そばに関する細かい知識が詰め込まれている。そばの栄養の分析まである。
大阪で育ったせいか、駅そば・立ち食いそばという言葉にはあまりなじみがない。立ち食いと言えばうどんと連想してしまう。もちろんそばもメニューにはあったと思うが、そばを食べた記憶はあまりないな。