ガイアの夜明け「地域の足を守れ!規制緩和に揺れるバス業界」

この番組、CMが多いのでリアルタイムで見ることができる時でさえ録画している。
長距離バスが、規制緩和を受けて競争が激化しているというのは少し前のNHKスペシャルでも取り上げられていた。しかし意外だったのは、長距離バス・貸し切りバスの競争激化が、路線バスに与える影響だ。長距離バスなどは規制で守られていたために収益性が高く、赤字の路線バスを支えることができたのだが、この構図も成り立たなくなっている。その結果、路線バスの廃止が相次いでいるのだが、他に交通機関を利用することができない利用者にとっては大きな問題だ。
路線バス、特に他の公共交通機関との競合がない場合は特に、独占的な地位を占めているので、顧客サービスもあまり意識されてこなかった。このサービスという側面を強化することで利用者を増やそうとする動きも紹介されているが、短期的な対策にしかならないような気がした。人口減少は企業努力ではどうしようもない問題であり、人口が増えないと当然利用者も増えることもない。なかなか先行きは厳しそうだ。