サイエンスZERO

昨日の話。免疫システムの話題も十分面白かったが、最後に登場した東大の目黒教授の研究が興味をそそられた。免疫とはまったく関係はない。大震災の被害がどの程度なのか電力消費量を見ることで把握する方法を研究しているらしい。電力使用量にはパターンがあって、だいたい決まっている。午前2時から午前5時あたりの消費量がその地域の基礎代謝みたいなもので、この時間帯を見ることでオフィスビルのセキュリティシステムや家庭での冷蔵庫など、いつも動いている機械が消費する電力が把握できるので、この時間帯の平常時の電力消費量と震災後の消費量を比較することで、地域ごとにどれぐらいの被害があったのかいち早く把握することができるという。逆に昼間の電力消費量はその地域の人間活動がどうなっているのかを示すものととらえることができるらしい。
電力消費量から地域ごとの震災の被害状況を把握するというアイデアコロンブスの卵みたいなものだと思った。