いろいろ問題があったシティグループだが、同社は多くの国に進出しているために海外市場の恩恵を受けるというのが投資家にとって大きな魅力であった。しかしこの魅力もリスクとは無縁ではない。昨年、日本で消費者金融の規制が変更になり、貸し出し総額の規制や上限金利の引き下げなどが行われることになった。この規制の変更を受けて、同社は日本における消費者金融事業の店舗を大幅に削減することを決定した。一部撤退に伴うコストは多額に上り、一株当たりの利益にも少なからず悪影響を与えている。日本では上限金利は20%程度に抑えられることになるが、市場の中では20%も金利を徴収することができるのに収益をあげることができないとは問題を抱えているのではないかと見る向きもある。しかし日本における消費者金融の貸し倒れは米国と比較しても4倍以上の水準になっており、相応の金利を徴収しないとビジネスとして成り立たないとアナリストは指摘している。
How Citi's Japan Pullback Hurts
(WSJ)(2007/01/16)(Heard on the Street)(997 words)(Rating:4)
Readability: fog=13.33 flesch=44.78 kincaid=10.50
consumer-finance (27.90) citigroup's (17.49) charge-off (13.46) citigroup (12.57) harte (11.76) scale-back (10.62)
(WSJ)(2007/01/16)(Heard on the Street)(997 words)(Rating:4)
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米国では買い物の際の支払い手段として、カードを使う機会が多い。すでに現金や小切手を利用する場合よりも上回っている。そこで小売店にとって問題になるのが、カード会社や銀行に支払う利用料だ。デビットカードを利用する場合、サインする場合と専用端末に暗証番号(PIN)を入力する場合では後者のほうが4分の1程度手数料が低い。そのため以前より、ウォルマートのような大手小売店では買い物客にはPINを入力するように誘導していたが、最近では零細小売店でも同様の動きが進んでいる。専用端末の価格が低下したことも背景にある。しかし必ずしも顧客にはプラスとは限らない。暗証番号を入力する方が、カードを発行する銀行にとっても収益的に魅力的なので、様々な特典を提供している。そのため暗証番号を入力してデビットカードを利用する場合は、特典を受けることができない。また店頭に置いてある端末も、デフォルトで暗証番号を入力するようにセットされているために、サインを好む顧客には複雑な手続きを強いることになるという問題もある。
As Card Fees Climb, Merchants Push PINs
(WSJ)(2007/01/16)(Finance)(1,955 words)(Rating:4)
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debit (26.39) pin (22.82) debit-card (19.10) merchants (16.61) clerkin (16.49) munson (16.44)
(WSJ)(2007/01/16)(Finance)(1,955 words)(Rating:4)
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先日、AppleがiPhoneを発表した。同社は他のコンピュータメーカーと同じく、自社で生産することはあまりない。台湾などの下請け企業に生産を委託している。そこでiPhoneの生産はどこが受注するのか、どこの部品メーカーが恩恵を受けるのか、アナリストも必死になって調査している。生産を受託する企業は顧客企業についてはあまり話したがらないし、iPhoneはまだ製品が発売されていないのでどこのメーカーの部品を使っているのかさえ分からないが、アナリストは推測している。生産はFoxconn International HoldingsやCatcher Technologyが獲得したとアナリストは見ており、株価も上昇している。生産受託企業はパソコンの比重が高かったが、パソコンメーカーの整理統合により顧客の交渉力が増したため、利益率は低下傾向にある。そこで携帯電話や液晶テレビなどの家電製品にも進出しているという背景がある。
Taiwan Makers May Wring Big Profits From iPhone
(WSJ)(2007/01/11)(Heard on the Street)(1,218 words)(Rating:4)
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hon (31.15) hai's (26.01) hai (23.28) marvell (14.09) asustek (14.04)
(WSJ)(2007/01/11)(Heard on the Street)(1,218 words)(Rating:4)
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ティファニーは、他の高級品メーカーと同じく難しい舵取りに直面している。希少価値を保持しつつ、多くのお客に販売することで売上・利益を増やす必要があるためだ。90年代後半にはティファニーのシルバーのアクセサリーは若い世代に大人気となっていた。しかし店舗が若い世代で大混雑したことが、上流階級の顧客層に敬遠されるようになるという問題を引き起こしていた。また多くの人がティファニーを身につけることでブランドイメージが低下するという懸念も浮上していた。これらの問題に対抗するするために、同社は数年前に大胆な対策を打ち出した。若い世代に人気のあったシルバー製品を大幅に値上げしたのだ。しかし値上げしてもなかなか売上は減少せず、売上に影響が出始めたのは2年程度かかっている。この一方で高級品の投入、店舗デザインの見直しを通じて、富裕層への関係を強化するという戦略も進めている。一時的には製品値上げを受けて、売上・利益は大幅に減少、株価も下落したが、最近は、ようやく持ち直している。しかし富裕層には多くの選択肢がある以上、いつまでも同社の製品を愛用してくれるとの保証はない。またドル箱市場である日本では値上げの影響をいまだ脱しきれていない。
To Refurbish Its Image, Tiffany Risks Profits
(WSJ)(2007/01/10)(TMT)(1,732 words)(Rating:4)
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tiffany (35.20) tiffany's (26.56) jewelry (21.37) silver (19.52) bracelet (16.37) kowalski (12.68)
(WSJ)(2007/01/10)(TMT)(1,732 words)(Rating:4)
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