- 作者: 山村修
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2006/07
- メディア: 新書
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北野氏のレポートにも書かれていたが、巻末の「あとがきにかえて」が面白い。読書を仕事にしているような研究者は好きなだけ本を読むことができて羨ましいと思えるかもしれないが、逆なのではないかと指摘している。読書生活と職業生活が一緒になってしまうので、職業生活に合致しない本を読むことが難しくなるのではないかと考えているようだ。反面、勤め人のほうが職業生活と読書生活が分離されているだけに、自由に読書を楽しむことができるという。
著者の主張には納得するのだが、勤め人の中にも知識労働者と呼ばれるタイプ(知識労働者ではないほうが少ないかもしれない)がいるし、このタイプの場合は仕事とプライベートを分けることが難しくなることから、読書生活でも自由は少なくなるのではないかという気もした。
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