赤を見る―感覚の進化と意識の存在理由

赤を見る―感覚の進化と意識の存在理由

赤を見る―感覚の進化と意識の存在理由

今度はこの本を読む。ハーバード大学での講演が元になっているらしい。実質150ページ程度の薄い本だ。
赤を見るという感覚を通じて、意識とは何か、論じている。
赤(この本では赤いスクリーンを例に挙げている)を見ることは以下の要素を含んでいる。

  • 赤い感覚を抱く。(個人的な事実)
  • 赤い感覚を抱いていることを感じる。(これも個人的な事実)
  • スクリーンが赤だと知覚する。(これは客観的な事実)
  • 自らの「自己」を経験する。

最初の3つを経験することで、自分自身を経験者として経験する。これが4つめの要素になる。経験はまず人間が存在しないといけない。しかしこの逆もなりたつ。つまり内なる世界の経験が人間の存在の証となる。


すこし面白くなってきた。