- 作者: ジェイムズ・C.デイヴィス,James C. Davis,布施由紀子
- 出版社/メーカー: 日本放送出版協会
- 発売日: 2005/09
- メディア: 単行本
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フランスやイギリスがなぜヒトラーに対して宥和政策をとったのか、改めて不思議に感じる。ヒトラーによる無茶な要求はこれで最後だと自分たちを騙していたのか。まあ現在の視点から過去の行動を評価するのは不公平だとは思うが。
中国とインドで政治体制の歩みがこんなに違っていたというのも少し驚いた。インドは教育水準も低かったのにかかわらず民主主義を基盤に国を発展させようとしたのに対して、中国は共産党による独裁で国を成長させようとした。この2国の成長を比較する限りでは、民主主義が経済成長を加速するとは言えないようだ。インドで民主主義が滲透したのは、宗主国イギリスの影響も大きい。イギリスがインドに対して行った政策の多くはインド人には不評だったものの、民主主義というシステムは優れていると判断していたというのも非常に合理的な態度だと思った。