NHKスペシャル「米中1万キロ売れ筋商品を急送せよ」

面白かった。サプライチェーンが複数の大陸や国をまたがるようになると、管理するのは大変な作業になることがよく分かる。コンテナの発明は物流サービスのコモディティ化を進めた立役者だったことも再度認識した。コンテナがあるからこそ、様々な海運会社や空運会社を自由に使って輸送することが可能になる。大きな柔軟性をもたらすことになった。
中国で米国向けのブーツを作る女子工員にとっては、そのブーツを履くことすら遠い彼方の夢というのが悲しい。


昨日放映されていた、同じくNHKスペシャルの「硫黄島 玉砕戦」も印象的な内容だった。壕に閉じこもって抵抗を続ける日本兵には想像を絶する苦しみがあった。自決することもできず、かといって投降することもできない。投降しようとすると上官に撃たれてしまうのだ。死体が散乱し飲み水も食べるものもない環境で耐え続けなくてはならなかった。米兵から見れば、大勢が決した後にも無駄な抵抗を続ける日本兵の行動は想像できなかったようだ。