- 作者: ジャレドダイアモンド,長谷川真理子
- 出版社/メーカー: 新曜社
- 発売日: 1993/10/01
- メディア: 単行本
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なぜ排卵を隠すようになったのか。いくつかの説明が紹介されているが決定的なものはまだ存在しないようだ。面白かった説明が、もし排卵の時期が分かれば、そのときだけ交尾をすればよいし、排卵時期以外は夫は妻が他の男に妊娠させられるという心配を持たずに浮気をすることができるので、このような態度を夫がとれないように女性は排卵を隠すように進化したのではないかというものだ。
別の章では結婚相手をどのように選ぶかという疑問にも答えている。単純ではあるがヒトは自分とよく似たヒトを配偶者として選ぶ傾向があるようだ。つまり、自分の異性の親や兄弟姉妹と似た人間と結婚したがるということである。自分に似たヒトと結婚する傾向があるといっても、近親相姦にならないようなメカニズムも人間には組み込まれているようだ。人間に限らずラットでも同じようだが。
偶然なのかもしれないが、夫婦間での中指の長さの相関関係は0.61という非常に高い数値になっているらしい。これは性格の相関関係である0.4よりも大幅に高い。