20061024

ETF市場は急成長しているために、新規参入も目立つ。しかしBarclaysとState Streetという2社の大手企業が独占しているこの市場で新規参入組が生き残るのも難しい。この好例が ETF Advisorsだ。同社の経営者はもともと大手運用会社のNuveenにおいて、債券のETFを設定する計画を進めていた。BarclaysのiShareシリーズでも同じように債券のETFを設定する計画を進めており、両社は同時に発売する可能性が高かったものの、Nuveenは計画を断念、担当者が独立してETF Advisorsを設立することになった。しかしこの作業でiShareにかなり出遅れてしまうことになり、マーケティングのコストも捻出できず、加えてアメリカン証券取引所でスペシャリストを見つけることをBarclaysに妨害されるという疑惑(同社は否定)もあり、純資産はiShareのごくわずかにとどまった。その結果採算に合わず、ファンド運用を断念することになった。

Small ETF Firms Have a Tough Go Against Goliaths
(WSJ)(2006/10/23)(Mutual Funds)(969 words)(Rating:4)
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etf (35.46) gastineau (27.70) etfs (21.52) powershares (17.19) barclays (16.21)

スターバックス・ジャパンの株価が夏場は低迷したものの、今年の前半には2001年以来の最高値まで上昇している。背景には食事のメニューを改善させたことにある。これにより今までマイナス成長だった既存店売り上げがプラスに転じた。しかしアナリストは同社の戦略には好意的であるものの、株価のこれ以上の上昇は難しいと見ている。というのも食事に関してはコンビニとの厳しい競争があるためだ。日本市場では単にコーヒーを提供するだけではなく、食事も大事というのは米国のお客との行動の違いによると考えられる。米国ではお客の8割がテイクアウトであるのに対して、日本では8割が店内に滞在する。長い間滞在するとその分空腹になるというわけだ。同社はパン屋と共同で、食事のメニューを大幅に拡大させた別のチェーンも展開している。コンビニで販売しているスターバックス・ディスカバリーは、ロイヤリティは米国スターバックスに支払われるために、顧客が流れてしまうとスターバックス・ジャパンに悪影響を及ぼす可能性もある。

Food Revives Starbucks Japan, But Share Price Still Needs a Jolt
(WSJ)(2006/10/24)(Heard in Asia)(922 words)(Rating:4)
Readability: fog=11.95 flesch=50.24 kincaid=9.87
starbucks (23.09) starbucks's (18.02) schultz (10.68) joint-venture (10.11) sazaby (9.92)

タイヤメーカーのGoodyear Tire & Rubberの株価が予想に反してしっかりとした展開になっている。同社は大規模なストライキに直面しており、一日あたり200万ドル以上の損失を抱えている。労働組合との新しい雇用契約の締結が遅れているのがストの原因であり、労使間で対立が大きいために長期化する可能性もある。ただ、株式市場には原油安による製造コストの低下と、労使紛争は経営側の勝利に終わるとの期待があり、株価を支えている。また車の買い換え期間が長引き、タイヤの需要が増加するとの見方もあるようだ。

Goodyear's Stock Treads Well Despite Strike
(WSJ)(2006/10/23)(Heard on the Street)(787 words)(Rating:3)
Readability: fog=12.59 flesch=53.61 kincaid=9.94
goodyear's (20.92) goodyear (19.34) aeppel (15.99) steel-wire (10.62) strike (9.35)