田舎に行く(二日目)

今日はおじさんが福井の観光名所を案内してくれることになった。おじさんはプリウスに乗っているのだが、電源ボタンが設置されているのが面白い。エンジンをかける際の排気音がないというのもなんか変わった感じだ。
回った観光名所は以下の通り。回った順に書く。

  • 一乗谷朝倉氏遺跡
    • 織田信長に滅ぼされたという朝倉氏の遺跡を復元している。
  • 永平寺
    • 拝観料が必要になる。自動券売機まで用意されており、地下鉄の切符みたいなチケットを受け取る。かなり商業化されたお寺である。カウンターは銀行みたいだ。お坊さんがパソコンのモニターを見て作業している。お寺の経営を行う管理職もかなり存在するのだろう。営業部もあるかもしれない。
  • 平泉寺(白山神社)
    • 苔寺として知られている。本当は寺ではなく神社らしい。子供の頃に行った記憶がある。一面に苔が広がっており非常にきれいだ。林の中を通り抜ける風が心地よい。永平寺と異なり、観光地として開発されていないので客も少なく、落ち着いている。
  • 勝山城
    • 勝山城を復元したもの。実際の勝山城は別の場所に建っていたらしい。勝山城の内部は博物館になっており、勝山市の歴史などを紹介する展示が行われている。客が誰もいない。係員も受付に切符販売を兼ねた人がいるのみ。お城の内部を全部見て回ったが、他のお客を誰も見かけなかった。
  • 越前大仏
    • こんなに贅沢なのに、こんなに客がいないとは。ゴーストタウン化している。先の勝山城と同じだが、相互タクシーの創業者が作ったものらしい。豪華というだけでは寺に人を呼び込むのは難しいのだろう。ブランドが必要なのか。門前町も不気味なくらい静かだ。日曜日なのにほとんどがシャッターを下ろして閉店している。永平寺門前町のにぎやかさとは対照的だ。静かな環境で見学したい人には非常におすすめだ。
  • 越前竹人形の里 
    • 時間がなかったので入ったのは売店のみ。
  • 呼鳥門(越前海岸)
    • 越前海岸の国定公園の中にある。自然が作り上げたトンネル。昔は本当に国道のトンネルとして利用していたが、崩壊の危険性が大きくなったので別のトンネルを造ったという。


以上回ると朝9時から18時前までかかった。


今晩の宿泊先は、三国にある望洋楼という料理旅館だ。海の上に建っているような感じの旅館である。妻がネットで調べて予約した。10部屋程度しかない小さな旅館だが、結構有名らしい。おじさんも知っていた。料理旅館というだけあって料理が目玉だが、残念ながら現在は11月のかに解禁前なので名物の越前ガニはなし。松茸とアワビがメインのコースとなった。一度に全部の料理をもってくるのではなく、一品ずつ料理が運ばれてくる。松茸の土瓶蒸しを食べるのは初めてだったが、予想以上においしい。アワビも目の前で炭火焼きで調理してくれる。アワビも食べるのは初めてだった。見た目がグロテスクであるが味は結構あっさりしている。
旅館に泊まったことがなかったので、部屋に食事を運んできてくれるのも初めての経験だ。女将が挨拶にやってくるのも旅館ならでは。
この旅館の目玉として、部屋に露天風呂が備わっている(すべての部屋ではない)。日本海を眺めながら露天風呂に入ることができる。露天風呂は掛け流しなので常にお湯が浴槽に流れている仕掛けだ。非常に残念ながら曇りだったので夕日を眺めながら露天風呂につかることはできなかった。この旅館の近くにはサンセットビーチという海水浴場もあり、夕日を見る絶好ポイントらしいので、残念。夕日は見えないものの、海を見ながらの露天風呂は気分がよい。遠くには漁り火も見える。


結局、旅館に到着してすぐ、そして夕食後にも1回、この日だけで2回も風呂に入ることになった。