20060930

  • ヘッジファンド業界の資産規模は急増しているものの、資産の大部分は大手ファンドに集中している。人気ファンドは資金受け入れを停止しているものの、ファンド数では多くを占める零細ファンドでは充分な運用資産がないのが実態だ。このようなファンドでは知名度が劣る上、多額のマーケティング費用がないのも顧客を集めるのに問題を生じさせている。このようなファンドを集めた、セールスミーティングが行われた。場所は飛行機の中だ。ニューヨークからロンドンまでの飛行機の中で、ファンドマネージャーは投資家に売り込みを図る。ファンドマネージャーは参加料を払うものの、投資家は無料だ。
    eos airlines(http://www.eosairlines.com/cgi-bin/skylights.cgi)を利用しているらしいが、こんなゴージャスな機内なら長時間の飛行でも全然苦にならないだろう。
  • ダウ平均が高値付近にまで上昇しているものの、機関投資家の中には依然株式の先行きを強気に見ることができない向きも多い。しかし逆説的であるが、このような弱気投資家が多いことが株価を押し上げているとも言える。ライバルとの競争に勝つためには、市場が上昇している中でいつまでも様子見を決め込むことはできないためだ。プレッシャーを受けて株を買わざるを得ない状況になっている。こんな機関投資家の一人がJon Brorson氏だ。リーマン・ブラザーズの運用会社であるNeuberger Bermanで働く同氏は、市場平均を上回るパフォーマンスが求められている。過去の弱気相場では良好な成績を出し、今年の成績も悪くはない。しかし今まで運用成績を押し上げてきたエネルギー株を長く持ち続けたことが成績を悪化させている。エネルギー価格が高値を維持すると考えていたためだ。またFRBの利上げとエネルギー価格の上昇が企業業績を悪化させると考えていたために、景気敏感セクターであるハイテクや小売を避けていたことも、これらのセクターの上昇に運用成績がついて行けない状況になってしまった。
    四半期毎に運用成績がライバルと比較されるのだから、市場が間違っていると確信していても背くことは難しい。
  • ブラジルの政治家であるValdemar Costa Neto氏とその元妻の争い。元夫は現在行われている選挙に出馬しているが、元妻も対立野党の要請を受けて出馬している。元妻は夫が汚職に関わっていたことなどを公言しており、夫からは名誉毀損の訴えを起こされている状況だ。元妻による選挙活動は、資金不足により満足なものとは言えず、知名度や地元への貢献度で高い評価を得ている元夫は再選確実と見られている。ただ比例配分で座席が与えられるために、この元夫婦は議会で再会する可能性もある。
    ブラジルでは政治家による汚職有権者はあまり気にしないようだ。