- 作者: 多田富雄,南伸坊
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 1997/11
- メディア: 単行本
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- 風邪薬は風邪の根本の原因、つまりウイルス感染そのものを治しているわけではない。自分の体が治してくれるまで待つしかない。
- ふぐはなぜふぐ毒で死なないか。しかし死なないわけではない。大量のふぐ毒が与えられるとやはり死ぬ。自分の毒に対する閾値が上がっているだけらしい。
- 免疫は完璧なシステムではなく、ちょっとでも狂うと自分で自分を破壊してしまう危険なシステムでもある。現在のところ病原菌には反応しつつ、自分には反応しないようにかろうじて成功している。
- HIVは、悪者の合気道の達人みたいなもの。相手の攻撃力を自分側につけてしまう。免疫のT細胞にHIVが遺伝子レベルで乗り込んでしまうので、免疫反応を起こそうとするすればするほどHIVがどんどん増殖してしまう。