- 作者: 多田富雄,南伸坊
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 1997/11
- メディア: 単行本
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免疫とは自己と非自己を区別する仕組みらしい。細胞レベルにも自意識というべきものが備わっているという点が非常に興味深い。免疫システムでは非自己を区別するのに、自己ではないものという定義で判断しているというのも面白い。そのために自己を守っていなくてはならないのだ。自己が崩れてしまうと自己ではないものを判断することができずシステムが機能しなくなってしまう。細胞の自殺(アポトーシス)も自己をきっちり認識できない細胞を選別する仕組みであるようだ。このような選別を行うことでシステムが正常に動かしている。不思議な仕組みである。