「わたしを離さないで」の表紙

日本版は以下のようにカセットテープが表紙で、世界中で統一されているものかと思っていたが違うようだ。

わたしを離さないで

わたしを離さないで

以下のものは洋書版だが表紙にこんなにバリエーションがあるとは驚きだ。

Never Let Me Go

Never Let Me Go

Never Let Me Go (Vintage International)

Never Let Me Go (Vintage International)

Never Let Me Go (Vintage International)

Never Let Me Go (Vintage International)

3つともキャシーをイメージしたものだろうか。一番下の表紙はなんか老けているような気もするし、真ん中のものはすこしグロテスクな印象だ。クローン人間というイメージを反映しているのかもしれない。こうやって比べてみるとセピア色のカセットテープの表紙が一番、この小説のイメージを表しているように思える。もちろん私にとっては、だが。表紙の装丁を行うデザイナーの表現がこんなに違うのとは面白い。作家本人の意思はどの程度反映されるものなのだろうか。
翻訳があまりにも自然だったので、無意識のうちにこの物語は外国の話であることを忘れていたかもしれない。確かにキャシーは上記3つの表紙の最後のような感じなのかも知れないが、ブロンドに不意を突かれた。